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 野菜や家畜など、生物の遺伝情報をピンポイントで変えられる、ゲノム編集技術を使った食品が市場に出回る。近く国への届け出が始まり、血圧の抑制をねらったトマトが来年にも発売される見込みだ。ただ、国へ届け出なくても罰則はなく、食品表示の義務化も見送られる見通しだ。新しい技術への消費者の不安はぬぐえないままだ。

 筑波大の江面(えづら)浩教授はゲノム編集技術を使い、GABA(ギャバ)という成分を通常の4~5倍含むミニトマトを開発した。GABAにはストレスを和らげたり、血圧上昇を抑えたりする働きがあるという。江面さんは「1日に二つ食べれば血圧の上昇を抑えられると期待できる」と話す。このトマトが食卓に上るゲノム編集食品の国産第1号の候補とされる。

 遺伝情報はゲノムと呼ばれ、DNAという分子でできた生き物の設計図だ。ゲノムにある遺伝子のわずかな変化が、動植物の肉づきや色味を左右することがある。DNAは自然に切れてつなぎ戻される際、まれに突然変異を起こす。突然変異は放射線を当てることで人工的に起こすこともでき、従来の品種改良は、突然変異で現れた有用な品種を掛け合わせ、欲しい性質のものを選び出してきた。

 しかし、こうした方法は時間が…

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