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 無月経は部活動に打ち込む多くの若い女性選手で深刻だ。

 日本医療研究開発機構が東京大学病院に委託し、2014年に大学生の女子選手らを対象に行った調査では、無月経の割合は日本代表レベルの選手で6・6%、全国大会や地方大会レベルの選手でもほぼ同じだった。疲労骨折は日本代表で14・8%、全国大会で23・0%、地方大会で20・7%の選手が経験していた。特に、陸上長距離で頻度が高い。

 「生理が来なくても楽だとしか思っていなかった」。順天堂大学の陸上競技部に長距離選手として所属する女性(20)は、高校時代をこう振り返る。公立で陸上の強豪校ではなかったが、他校の速い選手の練習方法をまねて、食事を減らして減量。やがて月経が来なくなった。

 大学進学後、スポーツ医学を学ぶうちに、初めて無月経による健康リスクを知った。いまは鯉川なつえ監督から「食事を取り、健康な体で走るように」と指導されている。けがをしがちだった高校時代に比べて「しっかり練習でき、成績もいい」と実感している。

女性アスリートの健康リスク
過度な練習を続けながら食事を制限していると、エネルギーの摂取量と消費量の釣り合いが取れなくなる。女性アスリートの場合、こうした状態が続くと、排卵がなくなり、無月経になる恐れがある。骨を強くする働きがある女性ホルモンは、無月経になると分泌が減るため、成長期に月経が止まり続けると将来、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になりうるリスクがある。

 「体ができあがっていない時期に無理すれば、健康を害したり選手寿命を縮めたりすることにつながる」。ランニング学会理事長で、マラソンの高橋尚子さんを指導した経験もある大阪学院大経済学部の山内武教授は警告する。

 どんなタイミングでどのような…

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