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 老朽化した京都大の学生寮「吉田寮」(京都市左京区)に住み続ける学生20人に京都大が明け渡しを求めた訴訟が4日に始まるのを前に、京大教授らが1日、「対話による吉田寮問題の解決を求める要請書」を山極寿一総長宛てに提出した。計67人の教員が賛同し、総長との懇談を申し入れた。

 要請書は訴訟の取り下げや対話による解決などを要求。提訴は教授会や部局長会議で審議されていないと抗議している。さらに、寮自治会と大学が寮の運営方針などで合意してきた寮をめぐる「確約書」について、大学執行部が効力はないと示したことが「事態がこじれてしまった背景」と指摘。「これまでの合意すべてをほごにすることは、歴代の副学長、職員の努力も全否定することになりかねない」とし、「京都大学の社会的信用を損ない、歴史に汚点を残す」とした。(徳永猛城)