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 政情不安が続く南米ベネズエラで、クーデターを計画したとして逮捕されていた海軍将校が死亡し、波紋が広がっている。弁護士や反政権派は「拷問」によって殺されたと主張。国連のバチェレ人権高等弁務官は1日、ベネズエラ政府に対し、「拷問の再発を防ぐ緊急の手段」を講じるよう求める声明を発表した。

 死亡したのは、ラファエル・アコスタアレバロ海軍少佐。クーデターに関与した疑いで6月21日に身柄を拘束され、29日未明に死亡したと弁護士らがツイッターなどで明らかにした。死亡する前に裁判所に出頭したが、話をすることもできない状態だったという。

 マドゥロ政権は26日、クーデターの計画を未然に防いだと発表。マドゥロ大統領夫妻ら政権幹部に対する暗殺計画もあったとし、少佐らを逮捕した。暫定大統領就任を宣言したグアイド氏らが関与していたと主張していた。

 少佐の死亡を受け、グアイド氏を支持する米国は30日、拷問と殺害を非難する声明を発表。これまでマドゥロ政権を擁護する姿勢を見せてきたメキシコも同日、ベネズエラの人権状況に懸念を表明した。(サンパウロ=岡田玄)