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 九州南部での豪雨の影響で、鹿児島市の世界遺産「寺山(てらやま)炭窯跡」の大部分が、土砂崩れによって埋没したことが分かった。

 寺山炭窯跡は幕末期の1858年、近代化を急ぐ薩摩藩主島津斉彬(なりあきら)が、鉄を精錬する反射炉などの燃料に使う火力の強い木炭を製造するため、同市吉野町に建設。炭窯の壁面は、凝灰岩の厚い切り石を円弧状に高さ2・5メートルに積み上げて造られている。2015年、「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として登録された。

 同市文化財課によると、窯跡では6月28日にも、豪雨の影響とみられる崩落が石積みの一部で起きていた。市職員が1日に確認したところ、窯跡の北側にある遊歩道の上方から発生した土砂崩れで埋まっていたという。(木脇みのり)