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 10歳の孫娘。右脚が左脚より2・4センチ短いです。医師からは手術して長い脚の成長を一時的に止める方法があるものの、治療しなくてもよいと言われました。どうしたらよいのでしょう。また手術した時のリスクはどのくらいあるのでしょうか。(千葉県・W)

【答える人】中村直行(なかむら・なおゆき)さん(神奈川県立こども医療センター整形外科部長)=横浜市

 Q 原因は何ですか。

 A 脚の骨は関節付近の成長線という部位から伸びていきます。脚の長さが左右で違う場合は、片方の脚が成長し過ぎていることが多いです。幼い頃の骨折や体の半分だけが大きくなる片側肥大など、原因は様々です。一方、片脚だけ成長が遅い場合は、昔の病気やけがで成長線が傷ついていることがあります。

 Q どう治療しますか。

 A 左右の脚の長さが2センチ以上違う場合には、手術を検討します。長い方の脚の皮膚の一部を切り成長線を金属板とスクリューで挟んで成長を一時的に抑えます。1週間から10日間ほど入院しますが、その後の日常生活には支障はありません。公的医療保険も適用されます。脚の長さがそろって落ち着いたら板を抜きます。成長を利用するので、男の子は12歳、女の子では10歳が手術するぎりぎりのタイミングです。

 Q 手術すべきですか。

 A 脚の長さがまったく同じ人は全人口のわずか約10%という研究もありますが、将来スポーツを楽しむことを考えると、けがを減らせるので脚の長さに差はない方がいいです。手術による合併症は感染症や、脚の骨の成長が予想より早く止まることなども考えられますが、可能性はそう高くありません。手術で差を完全になくすことは難しいですが、早く受診して成長の履歴をとって治療方針を決めることが大切です。

 Q ほかに治療法は。

 A 靴に中敷きを入れ、見かけ上の長さを伸ばす方法もあります。加工できる靴が少なかったり、あっても靴の見た目がよくなかったり。子どもの場合はちゃんと履いてくれないことが多いです。

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