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 北海道足寄(あしょろ)町の温泉旅館「オンネトー温泉 景福」で2013~14年、入浴客3人が相次いで死傷した事故で、釧路地検は2日、業務上過失致死傷の疑いで書類送検された足寄町の元経営者の男性を不起訴処分とし、発表した。地検は「起訴するに足る証拠が得られなかった」と説明した。

 書類送検の容疑は、13~14年、さいたま市の男性と足寄町の男性を硫化水素中毒で死亡させ、東京都の男性を脳機能障害の重体にさせたというもの。北海道警は昨年10月、元経営者が安全対策を怠ったとして書類送検していた。

 この施設は15年9月の環境省の委託調査で、浴槽付近から最大で国の基準値(濃度)の約20倍の硫化水素ガスが検出された。国は湯を空気に触れさせてガスの濃度を下げるため、湯の注ぎ口を湯面より上に設けるよう基準で定めていたが、この施設は浴槽の底から湯が湧き出る構造だったという。