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 太陽系外から2017年に飛来し、地球に接近して再び遠ざかっていった葉巻型の天体はエイリアンの探査機ではなかった――。米ハワイ大などの国際チームは、極めて高速であまりに細長い奇妙な形が特徴の天体「オウムアムア」が、UFOだったとする説を否定する結論を発表した。

 オウムアムアは2017年10月、地球近くを通り過ぎていくのをハワイの望遠鏡で発見された。長さ約400メートルの細長い形。ゆっくりと回転していた。太陽と水星の間を通り抜け、太陽の重力で軌道を変えて飛び去った。

 観測の結果、太陽系の外から来たことがわかった。史上初めて見つかった恒星間天体となり、ハワイ語で「最初の使者」を意味するオウムアムアと名付けられた。

 疑惑が広がったのはオウムアムアが遠ざかる時のこと。ガスやチリを噴出して加速しているわけでもなさそうなのに、太陽の重力だけでは説明できないほど加速していたのだ。米国の天文学者らが昨年11月、加速の理由として太陽光のエネルギーで進む「ソーラーセイル」の可能性を指摘し、「エイリアンが意図的に地球に送った探査機では」と発表。世界中で大きな話題になった。

 これに対し、欧米の天文学者14人が研究チームを結成。発表された全ての論文を元に分析した。

 チームは、オウムアムアの赤みがかった色や岩石などの成分が自然の小惑星と似ており、謎の加速についても「加速の程度は小さく、少量のガスで十分だ」として、地球から噴出を観測できなかったとしても不自然ではないとした。

 軌道を決める理論からも、こうした小天体が、太陽系外から長い時間をかけて飛来する可能性は十分あると指摘。UFO説を否定し、「オウムアムアは完全に自然な天体だ」と結論付けた。

 論文は1日、英科学誌ネイチャー・アストロノミーに掲載された。論文は以下のサイト(https://doi.org/10.1038/s41550-019-0816-x別ウインドウで開きます)で読むことができる。(石倉徹也