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 参院選は4日公示され、愛媛選挙区(改選数1)には、自民新顔のらくさぶろう氏(54)=公明推薦=、無所属新顔で野党統一候補の永江孝子氏(59)、政治団体「NHKから国民を守る党」新顔の椋本薫氏(45)の3氏が立候補した。21日の投開票に向けて17日間の選挙戦が始まった。

 届け出を済ませた3氏はそれぞれの思いを第一声や取材などで語った。7日で1年を迎える西日本豪雨災害の復旧・復興のあり方が問われる中、早速被災地に入り、生活の立て直しに追われる人たちに語りかけたり地域再生への思いを言葉にしたりする候補もいた。

 らくさぶろう氏は松山市で「出陣式」をし、支持者や市民らを前に第一声。この後、被災した故郷の大洲市や西予市野村町などで街頭演説をした。

 永江孝子氏は、豪雨災害直後に駆けつけた宇和島市吉田町の被災地で選挙戦に入った。西予市野村町などを回り、夕方は松山市で「出陣式」をした。

 椋本薫氏は、立候補の届け出を済ませた後、取材に応じ、「今後、選挙ポスターを貼って歩きながら、訴えを広げたい」と語った。

 期日前投票は5日午前8時半から、県内全20市町で始まる。投票は原則午後8時まで。県選管のまとめでは、期日前投票所は計139カ所で、2016年の前回参院選から16カ所増えた。開設期間や開設時間を限定する開票所もある。(亀岡龍太、藤井宏太、柳川迅)

自民党

 自民党県連の戒能潤之介幹事長 安倍政権は経済を立て直し、雇用環境を大きく改善し、子育てや教育、福祉などの分野の制度改革、サービス充実を実現してきた。「令和」の新時代、政権政党、県政最大与党として県民の暮らしの「安心・安全」を守り抜く決意だ。

公明党

 公明党県本部の笹岡博之代表 新時代を担うにふさわしい政党や政治家を決める重要な選挙。人口減少と少子高齢化の同時進行という難局を乗り越え、明るい未来を切り開く最重要課題などの政策実現へ政治の安定を実現し、全力で取り組む決意だ。

立憲民主党

 立憲民主党県連合の福田剛幹事長 結党後初めての参院選。仲間を増やす唯一のチャンスとして、全力で取り組む。現政権は一人一人の生活や将来不安に対処できず、「まっとうな政治」を目指す我々が変えるしかない。経済成長に関する主張を前面に戦っていく。

国民民主党

 国民民主党県連の白石洋一代表 参院選を家計第一、消費を軸とした経済政策に転換する契機にしたい。一部の人や企業、首都圏だけ豊かになる経済政策では、地方に恩恵は届かない。不都合な事実を隠し、改ざんする政権の姿勢にもおきゅうをすえたい。

共産党

 共産党県委員会の林紀子委員長 「くらしに希望を。力合わせ未来ひらく」の標語でたたかう。うそと隠蔽(いんぺい)を繰り返して暮らしも経済もめちゃくちゃにし、憲法9条を変えようとする、自公政治の流れを断ち切り、政治を転換する力を大きくしてほしいと訴えぬく。

社民党

 社民党県連合の逢坂節子代表 安倍政権の6年余りで国民の多くは暮らしが悪化し、年金などの社会保障の負担が重くなったと感じている。米国の高価な戦闘機の購入などに税金を使い、ごまかしがはびこる政治から、国民の命と暮らしを守る戦いだ。

古里のために働く らくさぶろう氏

 らくさぶろう氏はこの朝、松山市の市駅前で「出陣式」を開き、大勢の支持者や市民らと一緒に選挙戦をスタートさせた。

 緑地にオレンジ色で名を記したたすきをかけて壇上に上がり、第一声はまず、「26年間のタレント活動で県内全市町をくまなく回り、地域の魅力を発信してきた」とアピール。「少子化や過疎化などの地域の課題も見えてきた。そんな中で恩返しをしたい、お役に立ちたいという思いが募った」と政治を志した思いを語った。

 「自公政権の中で大きな歯車に育っていきたい。愛媛のため古里のためにしっかり働かせていただく覚悟だ」と支持を訴えた後、選挙カーに乗り、被災地などに向けて遊説に出発した。(亀岡龍太)

地元 暮らし底上げ 永江孝子氏

 永江孝子氏は午前11時ごろ、宇和島市吉田町でマイクを握った。「暮らしを底上げし、安心してこの宇和島、ふるさと愛媛で生活を送れるような政治に正していくため、とにかく頑張る」と力を込めた。

 安倍政権について「1機150億円のF35戦闘機を100機以上も買った。1機分でも被災地に使ってくれれば、どれだけ助かることか」と批判。「納めた税金を本当に困っている人、解決しなくてはならないところにどう落とすかが政治の役割」と強調した。

 老後資金が2千万円不足するとした金融庁の報告書問題に触れ、「政治の仕事は国民の心配や不安に向き合うこと。都合の悪いことは隠す、逃げるという政治の流れを変えたい」と訴えた。(藤井宏太)

NHK問題 国政に 椋本薫氏

 NHKから国民を守る党公認の椋本薫氏は街頭演説をする予定がなく、午前9時過ぎに立候補の届け出を終えた後、県庁前で報道陣の取材に応じた。

 椋本氏はNHKのテレビ放送について受信料を払った人だけが視聴できる「スクランブル放送」にするよう放送法の改正を求め、「NHKを見ていない人がなぜ負担をしなければならないのか。見ていない人は払わなくていい受信料制度をめざす」と述べた。

 受信料の集金人についても問題のある人がいると主張し、「NHKへの不満を目に見える形にするため頑張る」と述べた。他の政策には触れず「NHKの問題を国政にもっていくことが選挙のテーマ。他の話は一切する気がない」と話した。(柳川迅)