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 祇園祭の船鉾(ふねほこ)の船尾部分を飾る幕である下水引(みずひき)が185年ぶりに新調された。祇園祭船鉾保存会(京都市下京区)が3日、発表した。

 新調された水引は「緋羅紗地鳳凰麒麟瑞雲文様刺繡(ひらしゃじほうおうきりんずいうんもんようししゅう)」。縦64センチ、横418センチで、中央部に鳳凰、その左右に麒麟が刺繡されている。刺繡糸は絹糸や金糸で、鳳凰や麒麟の眼球には吹きガラスを使った。

 上京区の刺繡工芸家、樹田紅陽(きだこうよう)さん(71)と川島織物セルコン(左京区)が2年をかけて制作した。事業費は1563万円。以前の水引は江戸時代の天保5(1834)年の作で、劣化や変色が目立っていた。

 新しい水引は17日の山鉾巡行で披露する予定だ。保存会の古川雅雄代表理事(83)は「巡行のしんがりを務める船鉾の姿を最後まで楽しんでほしい」と話す。(大村治郎)