【動画】大雨で増水する鹿児島市内の和田川=日吉健吾撮影
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 鹿児島、熊本、宮崎の3県で避難指示・勧告が計190万人を超えるなど広範囲で記録的大雨に見舞われている九州南部。避難所で夜を明かす住民は不安を募らせ、専門家は土砂災害への警戒を呼びかけた。

 鹿児島市では3日午前、市内全域に警戒レベル4の避難指示(緊急)が出された。約180カ所の避難所を訪れる市民は昼前から増えた。

 同市田上台2丁目の避難所には近くの女性(54)が重度の障害を持つ長男(22)を連れてきた。自宅の近くを流れる川がみるみる増水する様子を見て、「今回は普通じゃない」と初めて訪れた。ただ、息子が発する声で迷惑をかけるのでは、と落ち着かない。「避難者が増えたら居にくくなる。親子で落ち着ける場所がほしい」と不安がった。

 車いすを利用する小浜京子さん(90)は移動に不安があるため、安全なうちに家族と避難した。ただ、避難所には車いす用のトイレがないといい、「夜を越すのは不安」と口にした。

 今回の大雨で、鹿児島一帯で49人の死者・行方不明者を出した1993年の「8・6水害」を思い出す人もいた。

 高校1年の長女と同市下竜尾町の避難所を訪れた50代の女性は、「8・6水害」で会社帰りに経験がないほどの大雨に見舞われた。近くのガソリンスタンドに避難したが、水位はみるみる腰の高さに達し、店の2階で不安な夜を過ごしたという。「教訓を生かし、今回は被害にあう前にと思い、避難した」

 熊本市南区城南町の公民館には3日午後3時時点で38人が避難していた。同町の農業、西野妙子さん(86)は3日朝、家の近くを流れる浜戸川が増水しているのを見て、夫と車で避難した。家には娘夫婦と、飼っている犬と猫が残っている。「犬猫は避難所に連れてくるわけにもいかないので、誰かが残るしかなかった。家に戻りたいけど、雨がひどくなると思うと怖くて戻れない」と話した。(川辺真改、合田純奈、渡辺七海)

■九州北部豪雨の被災…

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