聞き手・後藤遼太
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今の政治について思いを語ったハイヒールのリンゴさん(左)とモモコさん=2019年6月29日、大阪市中央区、滝沢美穂子撮影
令和元年の参院選の投開票まで1週間あまり。30年前、平成元年の参院選があった1989年は、リクルート事件や消費税導入などで政治や社会が大きく揺れた年だった。当時の朝日新聞で、若手漫才コンビとして注目されていた「ハイヒール」のリンゴさんとモモコさんが参院選について語っていた。月日を経て、二人が政治に向けるまなざしは変わったのだろうか。30年ぶりに聞く、「私と参院選」。
――「政治家」と聞いて、何を連想しますか?
モモコ 30年前は二人そろって「お金」と答えていたみたいやけど、今なら「つらい」かな。今の時代に政治家を務めるのって、すごい大変やろなと。
リンゴ 「世襲」。政治が家業みたいになってる。今の主だった政治家の方、ほとんど世襲ですし。
――政治家になるハードルが高くなっていますか?
リンゴ 昔は「末は博士か大臣か」。今、誰もそんなこと思わない。大臣がすごいなんて思ってなくて、「それだったらIT社長になろ」ですよね。
モモコ 家業を継ぐというの、私はありかなと思います。「親の背中を見て」というか。さすがに全然向いてない人まで世襲させるのはどうかと思うけど。
リンゴ それも一つの考え方だけど、私は国民の選択肢が狭くなっていると思うかな。
――ちょうど30年前、平成初の参院選がありました
リンゴ 「宇野(宗佑・元首相)さん辞めたな」とか、思い出しますね。おたかさん(土井たか子・元社会党委員長)も亡くなったんですね。
■「女の人少な…
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