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 参院選が4日公示され、三重選挙区(改選数1)は、自民現職の吉川有美氏(45)=公明推薦=、諸派新顔の門田節代氏(51)、無所属新顔の芳野正英氏(44)=立憲民主、国民民主推薦=の3人が立候補した。2016年の前回と同様、野党は候補者を一本化した。21日の投開票に向け、安倍政権への評価や年金問題、憲法改正などへの姿勢を問う17日間の論戦がスタートした。

与野党が激戦、注目区

 三重は、全国32の1人区の中でも特に接戦が予想されている注目区だ。激突する与野党が、街頭での訴えを本格化させた。

 再選を目指す自民の吉川氏は津駅前で出陣式を開き、甘利明・選挙対策委員長が応援に駆けつけた。吉川氏は「新しい持続可能な地域を作っていくために、三重県を世界に誇るモデルになっていくように2期目をしっかりと頑張ってまいりたい」と支持を訴えた。

 午後には菅義偉官房長官が四日市市に入り、「大接戦だが、最後まで勝利への執念を持って臨んだ陣営が勝つ」と呼びかけた。菅氏は6月23日に来援したばかり。党県連会長の三ツ矢憲生衆院議員(三重4区)は「異例。(党の)力が入っているということだ」と取材に話した。

 吉川氏に挑む野党統一候補の芳野氏は、旧民進系の地域政党「三重民主連合(民連)」が擁立。市民団体「市民連合みえ」を介し、共産や社民などとも共闘態勢を整えた。

 芳野氏は近鉄四日市駅前であった出陣式で、「巨大与党に立ち向かうために皆さんの支援が必要です」と訴えた。連合三重の吉川秀治会長らも出席。共産の大嶽隆司県委員長は聴衆として見守り、民連顧問の岡田克也衆院議員(三重3区)が「安倍(晋三)さんは政治の安定を強調するが、国会も開かず議論もしない。安倍政治の暴走を止めなきゃダメだ」と力を込めた。

 政治団体「NHKから国民を守る党」が公認する門田氏は津市の県庁で立候補の届け出を済ませた後、県庁前で第一声を上げた。NHKの受信料制度が不公平だとして、「(放送を)見ない人の権利を守り、受信料を支払わないことでNHKを正常化させていく」「受信料を不払いすることが、ひいては国民を守ることになる」などと訴えた。

 選挙期間中の街頭演説などは今のところ予定していないといい、この日も地元の伊賀市に戻った。今後は、動画投稿サイト「ユーチューブ」を通じた主張の発信を検討している、と取材に説明した。(関謙次、三浦惇平、甲斐江里子)

防災。社会保障 安心の礎築く 吉川有美氏

 6年前より今日まで若輩者の私を支えていただき、まずは御礼申し上げたい。

 今、この瞬間も大雨による災害に苦しんでいる方々がいる。あらためて命や生活、経済を守るインフラ整備が重要と感じている。6年前、誰もが再チャレンジできる社会、将来に向かって挑戦できる社会、持続的な発展を掲げた。けれども挑戦していくには、何よりも安心の礎が必要だと三重の皆さまが教えてくれた。南海トラフに備える防災対策、もう一つは安心を支える社会保障。三重で初めての女性参院議員、ただ一人の女性国会議員として歩ませていただいた。さらに予算として形にできる、その2期目が目前だ。

 県北部に本当に国のお金が入っていない。この北部の遅れが県全体に悪影響を及ぼしている。全県を選挙区とする参院議員として、三重で育った子どもたちが将来に希望を持ち、三重で頑張っていこうと思える地域づくりに邁進(まいしん)したい。それができるのは政権与党でなければならないと確信している。

 6年前、奇跡と言われる勝利をつくってもらった。与えていただいた議席を何としても渡すわけにはいかない、その強い思いだ。

政権にNO、国民の未来議論 芳野正英氏

 野党統一候補として立たせてもらう過程では、色んな方々の思いが結集した。ひとえに、「安倍政権にNOを突きつける」というみなさんの選択。安倍政権は、報告書を受け取らず、雇用統計をかさ上げするなど、多くの粉飾をしている。大切なのは、国民の未来を議論していくことだ。

 四日市市議や県議として、身の上の相談や、制度を変えてほしいというお願いを受け、改善に取り組んだ。しかし、まだまだ不十分。やはり国の制度を変えないといけない。

 日々の生活のなかで、年金が目減りをしていく。年金にしか頼れない方々もいる。しかし、政府は「ためなかった人が悪い」という。結婚や普通の生活の幸せすら望めない若者が今の日本に現実にいる。児童虐待で毎日おびえている子どもがいる。国会で、そうした人々を救うための議論がされていない。私には本当に許せない。生活者に寄り添う政策を議論したい。

 そして、安倍政権は参院選が終われば、憲法改定に乗り出してくる。憲法改定を止めるのはもちろん、安保法制の撤回まで、体を張って戦い抜きたい。必ず三重で勝ち抜いて、安倍政権に打撃を加える。