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災害考古学 第5部:1

 外れていた左腕の付け根のすき間から、胎内に竹筒が入っているのが見えた。竹筒を取り出し、筒の中をのぞくと紙包みがあった。ピンセットで包みを慎重に取り出し、開けたところ、金属製の小さな毘沙門天立像(びしゃもんてんりゅうぞう、像高約4・5センチ)が収められていた。

 「胎内に竹筒を入れた事例は記憶にない」。岡山県赤磐市の仏師、長谷川隆鳳(りゅうほう)さん(59)は驚いた。

 頭や左腕が外れるなどバラバラになりかけていた木彫の毘沙門天立像(像高約120センチ、幅約50センチ)が、修理のために、長谷川さんの工房に持ち込まれたのは4月のことだった。針葉樹の一木造り。邪鬼を踏みつけ、上半身は細身で腰が張りだしている。繊細な彫刻や、腰に獅子の顔を施した「獅嚙(しかみ)」のデザインに特徴があり、平安時代後期(12世紀ごろ)の作とみられる。

 もともとは、岡山県倉敷市真備…

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