リビア首都の移民収容施設に空爆、44人死亡

カイロ=北川学
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 リビアの首都トリポリ郊外にある移民収容施設が2日夜、空爆され、国連リビア支援派遣団(UNSMIL)は3日、少なくとも44人が死亡したと発表した。暫定政府は、対立する武装組織「リビア国民軍(LNA)」による攻撃だと非難したが、LNAは否定した。

 国連難民高等弁務官事務所UNHCR)はツイッターで「深刻な懸念」を表明した。

 現地の報道によると、収容施設には、欧州に向かうため地中海を船で渡ろうとして失敗したスーダン人やソマリア人ら約600人が収容されていた。

 リビアでは2011年のカダフィ政権崩壊後、政府が東西に分裂した状態が続く。東部を拠点とするLNAは4月、暫定政府が統治するトリポリに向けて進軍を開始。一進一退の攻防が続いている。LNAは最近、トリポリ郊外に暫定政府側の民兵訓練施設があるとして攻撃を強めていた。(カイロ=北川学)

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