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 北朝鮮国連代表部は3日、「米国は北朝鮮に対する敵対行為を仕掛けようと、ますます必死になっている」と批判する報道声明を発表した。

 米国の代表部などは先月11日、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会に対し、北朝鮮が今年、制裁決議の上限を超えて石油精製品の密輸を繰り返しているとする報告書を送付。また、北朝鮮側の声明によると、米代表部は先月29日に英仏独と共同で、北朝鮮労働者の送還を求める書簡を国連加盟国に出したという。北朝鮮労働者は外貨獲得の手段となっており、国連安保理は2019年末までに原則送還することを加盟国に義務づけている。

 北朝鮮代表部はこうした動きを「明白な圧力にほかならない」と非難。米代表部と英仏独の共同書簡が、トランプ米大統領が南北軍事境界線上にある板門店での首脳会談を提案した日に米国務省の指示のもとで出されたことを問題視し、「制裁をあらゆる課題の万能薬とみなし、北朝鮮に対する制裁と圧力にこだわって行動し続けることは非常にばかげている」とした。

 この声明では「何度か述べているように、我々は制裁解除を切に望んでいるわけではない」とも主張。加盟国に対し、「朝鮮半島の平和的な雰囲気を壊そうとする米国の試みを警戒し続けなければならない」と訴えた。(ニューヨーク=藤原学思)