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 梅雨前線が停滞して記録的な大雨になった九州南部について、気象庁は4日、長雨で地盤が緩み、土砂災害の危険性が一部で高まっているとして、引き続き警戒を呼びかけている。一方、東日本では4日夕にかけ、局地的に激しい雨が降る恐れがある。

 降り始めから4日午前までの総雨量は、宮崎県えびの市で1089・5ミリ、鹿児島県鹿屋市で901ミリ。鹿児島県の気象庁観測所の少なくとも6地点で、3日だけで平年の7月1カ月の雨量を超えた。

 421ミリ降った同県曽於(そお)市大隅町では4日早朝、民家1棟が土砂崩れに巻き込まれているのが見つかった。曽於署などによると、一人暮らしの高齢女性と連絡が取れず消防などが捜索している。

 国土交通省によると同県や新潟など計9県で計43件の土砂災害が発生。JR鹿児島線や日豊線など9路線が運転を見合わせている(同日午前8時)。

 警戒レベル4にあたる避難指示(緊急)と避難勧告は4日朝の時点で、鹿児島県で鹿児島市など18市町計約63万世帯134万人に出ている。宮崎、熊本両県では4日正午までに全て解除された。

 気象庁は、九州に大雨特別警報を出す可能性があるとしていたが、「当面は恐れがなくなった」としている。ただ、記録的な長雨で地盤が緩んでいるとして警戒を呼びかけている。

 4日は梅雨前線上の低気圧が東日本へ移動し、関東甲信地方は夕方にかけて局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る恐れがある。5日午前6時までの予想24時間雨量は、鹿児島県の種子島・屋久島地方150ミリ、東海地方130ミリ、関東甲信地方100ミリ。