富山)参院選公示 西尾氏、堂故氏 論戦号砲
参院選が4日に公示され、富山選挙区(改選数1)には、国民民主新顔の西尾政英氏(58)=立憲民主、社民支持=と自民現職の堂故茂氏(66)=公明推薦=の2氏が立候補した。それぞれ富山市内で第一声をあげ、選挙戦が始まった。投票日は21日で即日開票される。
民意を代表して勝つ 西尾政英氏
西尾氏は午前9時から富山市湊入船町の富岩運河環水公園で出陣式を開き、野党統一候補として県内の野党関係者や支持者ら約350人(陣営発表)が集まった。西尾氏は「私は皆さんの民意を代表して、勝ちます」と声を張り上げた。
年金問題が争点の一つとされる中、西尾氏は「年金のシステムは非常に不安定」と指摘。「高齢者になったら、安心して基礎年金を最低保障年金としてもらえる制度を確立したい」と訴えた。また「待機児童を含め、就学前の保育と教育に関しては全額サポートする」と述べ、児童手当についても「現行制度の15歳から18歳まで引き上げる」と主張した。
社民県連合の菅沢裕明代表や共産県委員会の上田俊彦委員長らを前に、連合富山の辻政光会長は「名実ともに県内の野党統一候補として戦い抜く」と呼びかけた。(田島知樹)
県土づくりに力注ぐ 堂故茂氏
堂故氏は午前9時から富山市太郎丸本町3丁目の事務所近くで出陣式を開いた。宮腰光寛・沖縄北方担当相ら県選出の国会議員のほか、石井隆一知事をはじめ県内自治体の首長、支持者ら約800人(陣営発表)が集まった。
堂故氏は「社会資本がまだまだ足りない」と述べ、「道路、土地改良、情報通信の基盤。これらを整備して、どこでも安心して暮らせる故郷、県土づくりに力を注ぎたい」と訴えた。社会保障にも言及し、「年金をしっかり維持・確保し、医療や介護、福祉と共に子育て世代にも配慮した全世代型の社会保障をしっかり構築する」と主張した。
また、文部科学政務官を務めた経験を踏まえ「教育を通した人づくり」の重要性を強調。幼児教育やAI(人工知能)の活用が進む今後の社会を見据えたプログラミング教育、職業教育の推進に取り組むとした。(竹田和博)
期日前投票きょうから
参院選の期日前投票は5日に始まる。20日まで、市役所や町村役場、行政・地区センターなどで受け付ける。投票時間は一部を除いて午前8時半~午後8時。13~15日には、高岡市ではイオンモール高岡(午前10時~午後8時)、魚津市ではアピタ魚津店(午前9時~午後8時)でも投票できる。
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