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 参院選が4日、公示された。秋田選挙区(改選数1)には自民現職の中泉松司氏(40)、無所属新顔で野党統一候補の寺田静氏(44)、政治団体「NHKから国民を守る党」党員で新顔の石岡隆治氏(45)の3人が立候補した。陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画や人口減少対策などを争点に事実上、与野党が対決する形になった。投開票日は21日。

 中泉氏が午前8時半から秋田市大町で開いた出陣式には、約500人の支援者らが集結。県選出の国会議員や佐竹敬久知事ら自治体の首長らも顔をそろえた。

 自民党は今年4月、秋田を「激戦区」に指定した。出陣式に訪れた岸田文雄政調会長は「秋田において新しい時代の地方創生に挑戦する力を持っている候補者が中泉さんである」と応援。秋田3区の村岡敏英・元衆院議員も、あいさつの中で中泉氏の支持を新たに表明した。

 午後には小泉進次郎衆院議員が来県し、JR秋田駅前で応援の演説をした。中泉氏は人口減少や「人生100年時代」をキーワードに、「豊かな社会を私たちの子や孫に引き継いでいく」と繰り返し強調した。

 寺田氏は午前9時半から秋田市御野場1丁目の事務所で出陣式をし、支持者ら約200人が集まった。寺田氏を支援する立憲民主、国民民主、共産、社民の4野党の県代表がそろったが、うち演説したのは、寺田氏擁立の中心で選対本部長を務める石田寛・社民党県連合代表だけ。政党色を前面に出さず、広く支持を訴える姿勢がうかがえた。

 石田氏は「年金が低すぎる」と主張。「10年前に連立政権ができて戸別所得補償制度が生まれ、農家が『これで農業を続けていける』『後継者をつくれる』(となった)。だけど安倍首相が出てきたら、ゼロにされた」と述べ、「これほど難儀な生活をしている私たちの思いを晴らすのがこの選挙だ」と訴えた。

 石岡氏は県庁で自ら届け出を済ませた後、神奈川県横須賀市の事務所に向かった。届け出後の取材に「受信料を支払った人だけがNHKを見られる『スクランブル放送化』をめざす。受信料制度の見直しに賛同してほしい」と話した。

 秋田での選挙運動はせず、選挙期間中も秋田には戻らない。「主張は(動画投稿サイトの)ユーチューブで広報する」という。

 比例区には、共産新顔の藤本友里氏(40)=党県常任委員=が立候補した。藤本氏は選挙区での立候補を表明していたが、寺田氏が5月下旬に野党統一候補に決まったことに伴い、比例に回った。(増田洋一、神野勇人、渡部耕平)

期日前投票きょうから

 21日投開票の参院選の期日前投票が5日から始まる。県選挙管理委員会によると、各市町村に計125カ所の期日前投票所が設けられる。

 期日前投票制度は投票しやすい環境を整えるため、2003年に導入され、選挙を重ねるごとに利用率が上がっている。前回参院選(県選挙区)では、投票者数の半数近くとなる47・93%が利用し、利用率は全国最高だった。

 投票所によって、設置日数は異なり、投開票日前日の20日まで16日間の投票所もあれば、1日だけの投票所もある。期日前投票所の場所は県選管の特設ページに掲載している。

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