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 「令和」への改元後、初めての国政選挙となる参院選が4日、公示された。静岡選挙区(改選数2)では現新5人が立候補を届け出て、17日間の選挙戦が始まった。争点となるのは、自公政権の評価や消費増税の是非、年金制度や憲法改正など。候補者たちは前日から続いた雨の合間を縫い、各地で第一声を上げた。21日に投開票される。

国土強靱化 国民を守る

 自民現職の牧野京夫氏(60)は午前9時半、静岡市葵区にある市役所前の青葉緑地で第一声を上げた。出陣式には数百人の支持者が集まり、国会議員や地方議員のほか、静岡市や藤枝市、島田市など5市町の首長も参加した。

 牧野氏は冒頭、九州地方を中心とした豪雨被害に触れて「国土交通副大臣として本来は省に待機して復旧の準備をしないといけない立場」と説明。「防災減災のための国土強靱(きょうじん)化。災害から県民や国民を守るのが政治で一番大切なことだ」と訴えた。

 演説では、外交や安全保障、社会保障で果たした自公政権の役割を強調。「しっかりした政治を維持、安定させるかが参院選で問われている」と呼びかけた。

平和 壊してはならない

 立憲民主新顔の徳川家広氏(54)は午前9時半、静岡市葵区の駿府城公園内にある徳川家康像の前で、蓮舫党副代表と第一声に臨んだ。江戸町火消(ひけし)の発声による三本締めに続き、支援者ら30人が家康像に真榊(さかき)を供え、必勝を祈願した。

 徳川氏は、祖先の家康が約250年間続く平和を駿河から構築した経緯や、曽祖父の家正が貴族院議員として日本国憲法の成立に尽力したことを挙げ、「今ほど日本国憲法や徳川の平和が危機にさらされている時はない。平和を壊してはならない」と訴えた。

 最重要政策に浜岡原発の廃炉を挙げている。蓮舫副代表は「原発は高コスト、高リスク。県民の良識を徳川さんに乗せていただきたい」と支持を訴えた。

正直で偏らず 現実的に

 国民民主現職の榛葉賀津也氏(52)は午前10時半、地元掛川市で第一声を上げ、玉木雄一郎代表も駆けつけた。掛川城公園で予定したが、雨でホテルに変更し、支持者があふれた。

 榛葉氏は「正直で、偏らず、現実的な政治を目指す。アベノミクスの恩恵は大企業だけで、格差を生んだ。巨大与党を批判するだけでは問題は解決できない」と主張。支持層が重なる立憲からの出馬に危機感は強く、徳川家広氏を意識し、「私は静岡で生まれ育った庶民。家柄も皆さんと変わらない。声なき声を国会に届けたい」と訴えた。

 玉木氏は「榛葉さんは日本の政治に不可欠だ。だからここに来た。庶民が今と昔の権力者を相手に戦う選挙だ」と声を上げた。

若者・子育て世代に希望

 共産新顔の鈴木千佳氏(48)は午前9時半、静岡市葵区の党地区委員会の事務所前で第一声を上げた。党員や元衆院議員、静岡大名誉教授ら約150人が集まる中、市民と野党の共闘で「安倍政権を退場させる」と訴えた。

 鈴木氏は冒頭、「若者や子育て世代が明日の暮らしに希望が持てる制度作り」を進めると強調。マクロ経済スライドを廃止して年金額を維持し、最低賃金引き上げで「8時間働けば普通に暮らせる社会」の実現を目指すなどと訴えた。

 リニア中央新幹線の南アルプストンネル工事や浜岡原発にも言及。「自然を破壊するような安倍政権のやり方は絶対に許せない。皆様の声を国会に届けて参ります」と呼びかけた。

スクランブル放送 実現

 政治団体「NHKから国民を守る党」の新顔畑山浩一氏(49)は、立候補の届け出後、県庁で記者団の取材に応じ、NHKの受信料を払った人だけが見られる「スクランブル放送」の実現のみを選挙戦で訴えていくと述べた。

 畑山氏は「夜遅くに集金人が来たり、(ドアを)どんどんたたかれたり。被害者をなくしたい。集金人が来ないようにしてほしい」と、立候補の理由を説明した。街頭での演説などは予定しておらず、ポスターを貼るなどして主張を訴えていくという。「NHKの被害者の方々に私たちの党を知っていただきたい」と話した。浜岡原発など諸問題については「若輩者なのでこれから勉強していかないといけない」と語った。