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 参院選が4日、公示された。宮城選挙区(改選数1)では、政治団体「NHKから国民を守る党」新顔の三宅紀昭(57)、自民現職の愛知治郎(50)、立憲新顔の石垣のりこ(44)の3氏が立候補を届け出た。消費増税や年金、憲法改正などを争点に論戦が繰り広げられる。投開票は21日。

実行力を強調 愛知治郎氏

 午前9時45分ごろ、仙台市青葉区の百貨店「藤崎ファーストタワー館」前で第一声を上げた。「令和の時代を責任を持って担っていけるのは自公政権しかない。責任のある、実現力、実行力のある政治を行う」

 課題として外交防衛やエネルギー、年金などの社会保障、経済政策、復興などを挙げ、「これらの課題に果敢に正面から取り組み、一つひとつを解決する」。九州地方の大雨に触れ「国民をしっかりと自然災害から守っていく」と、国土強靱(きょうじん)化の必要性を強調した。

 今回の演説では野党批判にも力を入れた。「無責任なパフォーマンス政治はもう勘弁してほしい」と述べた上で、「老後2千万円不足」問題で逆風が吹く年金制度に言及。

 基礎年金の半額を賄う主な財源は消費税だと説明し、対立する石垣氏のこれまでの主張を念頭に、「仮にこの消費税をゼロにしてしまったら、財源が失われ、年金制度が破綻(はたん)する。そんな無責任な政策に耳を傾けないで頂きたい」と語気を強めた。

 この後、選挙カーに乗り込み仙台市内を巡回。午後には名取市と仙台駅付近で行われた安倍晋三首相との演説会に合流した。

増税反対訴え 石垣のりこ氏

 午前9時半、仙台市宮城野区のJR仙台駅近くで初めての選挙演説に臨んだ。社民県連合や国民民主県連、共産県委員会の幹部と、連合宮城の小出裕一会長らも顔をそろえて「野党共闘」を演出。雨の中だったが傘は差さず、約300人の聴衆に呼びかけた。

 「賃金はちっとも上がらないのに、税金ばかりが増えていく。安心した老後、期待できるでしょうか。子供を安心して育てる環境、あるでしょうか」

 東北電力が目指す女川原発(女川町、石巻市)2号機の再稼働を「原発立地県として、どうして住民の声を真摯(しんし)に聞こうとしないのでしょうか」と批判。改憲についても、「9条の改正を断固として阻止していかねばならない」と訴えた。

 注目を集める消費税批判は最後に。これまで主張してきた「廃止」という言葉こそ使わなかったものの、「上げるべきは賃金であって、消費税ではありません」と声を強めると、聴衆から大きな拍手が起きた。

 前回の参院選や仙台市長選で野党系候補が当選したことも念頭に、「ここ宮城から新たな熱い時代が始まります。私が参議院議員になります」と宣言。この後は県南部で遊説した。

SNS投稿に力 三宅紀昭氏

 自ら県庁に足を運んで立候補手続きを終え、午前10時から仙台駅西口で街頭に立った。受信料を支払った人だけがNHKを視聴できる「スクランブル放送」の実現を掲げ、「NHKからの集金に困っている人を救いたい」と訴えた。

 その後、近くにあった掲示場にポスターを貼った。この日は神奈川県の自宅に戻り、来週また宮城県に入る方針。ユーチューブやツイッターへの投稿を通じて支持を広げていく考えだ。タスキなし、選挙事務所なし、遊説なし。「変わった選挙でしょ。ウチはシングルイシューです」