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 京都市上京区の北野天満宮で、鎌倉時代につくられたとみられる、みこしを飾る金具が見つかった。北野天満宮が7月4日発表した。金具は細長い銅製の3本で、専門家によれば、現存するみこしの金具では全国でも最古級とみられ、工芸史的にも重要な発見としている。

 天満宮によれば、昨年12月、細長い金具(縦約5センチ、横約35センチ)と蝶(ちょう)の形をした金具(横約15センチ、縦約9センチ)が、境内の校倉(あぜくら)から発見された。調査にあたった久保智康(ともやす)・京都国立博物館名誉館員(60)が、細長い金具に彫られた中国大陸から伝わったとされる「宝相華(ほうそうげ)文様」などの特徴から、鎌倉時代につくられた可能性を指摘している。

 天満宮では平安時代から、天皇の使者が遣わされる勅祭(ちょくさい)「北野祭(きたのまつり)」が開かれ、祭りにはみこしも登場していたが、室町時代の応仁の乱(1467~77)で途絶えた。天満宮は2027年に北野祭とみこしの再興をめざしており、今回の金具がみこし再興の重要な手掛かりになるとみる。

 金具は7月6日から8月25日まで、天満宮(075・461・0005)の宝物殿で公開される。(大村治郎)