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 ロシア外務省のザハロワ報道官は4日、6月28、29日に大阪で行われた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の「資料」で北方四島が日本の領土として描かれていたとして、日本政府に抗議したことを明らかにした。モスクワでの定例ブリーフィングで述べた。今月2日正式な抗議文書を在ロシア日本大使館に手渡したという。

 ザハロワ氏はどの資料を問題にしたのかは明らかにしなかったが、ロシアメディアはこの数日、G20の公式サイトなどで使われた日本を紹介する複数のビデオの冒頭で、北方領土を含む日本の地図が大写しにされていたことを取り上げていた。ロシア政府は抗議文書で「日本は根拠のない領土要求を持ち出すためにG20議長国の立場を悪用した」と指摘したという。

 ザハロワ氏は「こうした行為は、互いの政治的立場を害することは避けるとした安倍晋三首相の発言と矛盾するものだ」と話した。(モスクワ=喜田尚)