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 河川の氾濫(はんらん)や土砂崩れが相次ぎ、山口県内でも3人の犠牲者が出た昨年7月の西日本豪雨から1年。被害を受けた県管理の河川や道路など計480カ所のうち、復旧工事が完了したのは全体の4分の1にとどまる。工事完了のめどは立っていない。

 県砂防課によると、昨年の豪雨災害で河川265カ所、道路144カ所、砂防設備67カ所など、計480カ所で堤防の決壊や土砂崩れによる道路の寸断があった。被害総額は94億3千万円。207カ所が岩国、143カ所が周南の土木事務所管内で、被害は県東部に集中した。

 このうち、今年5月末時点で工事が完了したのは115カ所で全体の約24%。県砂防課の担当者は「大規模な災害で被害箇所が多いため。決して復旧が遅れているわけではない」と説明する。全体の94・6%にあたる454カ所ですでに工事契約を結び、今後は人家に近い場所や幹線道路付近の工事を優先的に進めていくという。

 土砂崩れがあった箇所の防護柵の設置や土囊(どのう)の積み上げといった応急措置はすでに終えている。一方で、山間部での工事に時間がかかることなどから、担当者は「最終的な完了時期については目標を立てづらく、明確な時期は示せない」と話している。(金子和史)