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 西日本豪雨災害から1年。神戸市中央区の東遊園地で5日、阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼する「1・17希望の灯(あか)り」の火が分灯され、土砂災害で大勢が亡くなった広島県坂町(さかちょう)小屋浦地区へと向かった。

 火を届けるのは広島県三原市の上垣内知洋さん(23)。1年前、上垣内さんは関西学院大学4年生で就職活動中だった。広島の実家から被災の状況を聞きながら、すぐに駆けつけることができず、もどかしい思いをしたという。その後、小屋浦地区など被災地でボランティア活動をした経験から、いまは災害分野の専門看護師を目指している。

 昨年、小屋浦地区と「希望の灯り」を管理している神戸のNPOが、被災者支援をきっかけにつながり、地区の住民から分灯の要望があったという。上垣内さんは「災害のことを忘れ去られるのが一番つらい。『忘れない』という神戸の思いを広島の被災地に届け、被災地同士をつなぎたい」と話した。

 6日午後6時半から、同地区の小屋浦公園災害慰霊碑前で追悼式が行われる。分灯された火は川沿いに並べた千個の灯籠(とうろう)にともされ、黙禱(もくとう)が捧げられる予定だ。(森下友貴)