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 中国軍が南シナ海で対艦ミサイルの発射実験をしたと米国が非難している問題で、中国国防省は5日夜、「年間訓練計画に沿って海南島付近の海域で実弾射撃演習を行ったが、いかなる国や特定の目標も対象にしていない」との反論を発表した。米国による「航行の自由作戦」への対抗措置という見方を否定した形だ。

 米国防総省は3日、「南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島周辺の人工施設から中国のミサイルが発射されたことを把握した」とし、軍事拠点化を批判した。南シナ海でのミサイル実験は過去に確認されていなかった。

 これに対し、中国国防省は実弾射撃演習が通常の訓練に過ぎないことを強調した。周辺国の警戒を解く狙いだが、訓練の詳細については明らかにしていない。

 中国共産党の機関紙・人民日報系の環球時報は6日付の社説で「米国は中国軍の情報を改ざんし、南シナ海をかき乱そうとしている」と批判しつつ、「近年、南シナ海の領土紛争は抑制されている。中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)は平和と協力を願っている」と主張した。(北京=冨名腰隆)