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(6日 高校野球愛知大会 旭丘6―4岡崎城西)

 創部126年。夏8回、春4回の全国大会出場を誇る古豪の旭丘が、愛知大会1回戦で岡崎城西との接戦を制した。

 旧制愛知一中を前身とする県立高。1917年(大正6年)の第3回全国中等学校優勝野球大会に初出場で優勝した。そのときも着ていた、名古屋のシンボルである一対のシャチが「旭高」の文字を囲むユニホームがチームの代名詞だ。同校野球部OB会(愛知一中・旭丘高校野球倶楽部)によると、校章をモチーフしたこのシャチユニホームは、1893年(明治26年)の創部以来ほとんど変更されていないという。

 同じく伝統の野球帽は、白地に黒の二本線が目印。形は水兵帽から来ていて、頭頂部の天ボタンがなくフラットになっている。愛知一中なのに帽子に2本線? 疑問に思うと「なぜ二本線なのかは不明です。言い伝えでは創部初期に、横浜の外国人居留地で外国人チームと練習試合をして、2勝したことを誇りに二本線になったと聞いています」と、OB会の藪下博副会長(82)は教えてくれた。

 一方、伝統的なユニホームと帽子とは裏腹に、頭髪は坊主頭ではない部員も多い。自由な校風を掲げており、野球部の髪形は自主性に任せているのだという。

 県内屈指の進学校。今夏の3年生4人は、時間をやりくりしながら練習してきたという。試合は、先制するも逆転を許し、再逆転するという息詰まる展開。先発した清谷直生君(2年)が再三のピンチを背負うが、右翼の佐野仁紀君(3年)が好返球で併殺を二つ記録するなど、バックがもり立てた。五十川真太郎主将(3年)は「伝統のシャチユニホームに誇りを持って、去年の夏に届かなかったベスト8を目標に戦いたい」と話した。(佐々木洋輔)