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 高校野球大阪大会は29日に閉幕した。試合後、敗退したチームの監督や部長らは選手らを前にどんな思いを語ったのか。各球場で、記者がその場面に立ち会った。

阿倍野・田中博翔監督

 今の3年生は、俺がこの高校に来て初めて3年間指導をした3年生。本心を言えば、もっと一緒にやりたかった。でも、最後にとった1点は大きいぞ。お前ら、後輩たちに広い背中を見せてくれたな。ありがとう。ドームを体験できたのは、大きな経験になった。3年生は次のステップに進むため、1、2年生は次のチームとして戦うため、この経験を生かしてくれ。=京セラドーム大阪

阪南・林雅明監督

 3年生はチームの状態をいい方向に向けてくれた。最後にグラウンドで走り回る姿を見て頼もしい思いでいっぱいだった。プロセスで得たものは絶対にあるはず。ここで出来たつながりを一生大切にしてほしい。

 2年生は野球や学校に取り組む3年生の姿を見習っていかなあかん部分が多いと思う。悔しい気持ちから何を感じ、どう取り組むか。来年夏に1勝できれば、3年生への恩返しになる。=住之江

大阪青凌・沢田樹監督

 えー今年は……、すまんな(帽子で顔を覆う)。まずはお疲れさん。新チームになってな、つらい試合も情けない試合も練習試合で山ほど経験してきたけども、最後の夏は監督として「ベスト16」を目指すと言った、そういうチームになったと思うし、校歌を歌わせてやれんかったのは俺の力不足や……。俺はほんまうれしかった。10年歩んできた教員生活で、一番悔しいけど一番いい試合やった。胸張って帰ろう。おまえら絶対下を向くな。やりきったと思って、次の一歩を歩んでいこう。=豊中

伯太・吉田真治監督

 悔しいな。でもほんまにようやった。来年の夏、1、2年生はまた力合わせて挑まないとな。先輩のがんばった姿を目に焼き付けたやろ。雨の中、必死に投げてた市川や、後ろにそらしても一生懸命追いかける淡路谷の姿を見たやろ。

 野球はすてきなスポーツ。ボール一つに対して、みんなが気持ちを一つにする。3年生にとっては高校野球はここで終わりやけど、ひとつひとつ積み重ねて、いい大人になれ。いい父ちゃんになって、子ども出来たら野球教えてやれよ。=久宝寺

住吉・丸山亙監督

 残念な結果やったけど、私学は本気になったら強いわ。でも、ただで終わったわけやない。抵抗して4点取ったし、一矢報いたと思う。先生は夏の大会が(監督として)20回目だった。先生のメニューじゃない練習をしたのは今年が初めてや。太田(主将)のメニューを見てたけど、結局、最後は先生のやりたい練習をしていた。ノック100本とか、ティー何百本とか。ああいう地道な練習ができるのはすばらしいことや。その結果がちゃんと出てたと思う。=住之江

茨田・淀川清流・東淀工・扇町総合・南・藤井雅浩監督

 5連合という形で5月から3カ月間しか一緒にはやってないし、練習時間もそこまで長く取れなかったけど、5連合で出て、最後にこんだけええ試合ができた。結果的にはコールド負けやったけど、今までで一番ええ試合が最後の試合でできた。ええプレーも出たし。最後の最後でしっかりチームとして一つになって試合ができたと思います。こんだけいろんな先生が付いてくれる経験なんてめったにできることじゃない。連合を組んで大会に出られた、それをプラスにとらえてこれから頑張ってほしい。=豊中

大阪・福原和行監督

 あっという間やったな。でも大事なことは、今日に至るまでに何をどう頑張ってきたか。終わりは必ずやってくる。高校野球はもちろん、勝つためにやってる。そのために全力を尽くす。でも、5年後、10年後、何番打ってたとか、ベンチに入ってたとか、ひょっとしたらベスト8に残ったとか。そんなことは全く関係ない。大切なことはこの頑張りを、これから5年後10年後にどうつなげていくか。今日まで頑張って来た値打ちは、こっから決まるんやで。=万博

藤井寺工科・黒木悠輔部長

 3年生、ご苦労さんでした。負けてしまったのはすごく残念に思う。君たちの力は、こんなんじゃないねん。もっと出来るはずやねん。1、2年生は覚えといてな。夏の大会の初戦、あのとき打ってれば、しっかり球際で捕ってればと「たられば」になるけど、その怖さを知っておいてほしい。

 一回は難しい。二回以降の君たちの雰囲気を忘れないでほしい。「やりきるぞ」という雰囲気がいつも以上に出ていた。ここまでくる過程はすばらしかった。そういうところに悔いはない。きょうの試合には悔いはあるけど。=住之江

茨木・石丸寛明監督

 完敗でした。新チームが始まったときは、ほんまに弱くて、どうしようかと思ったけど、これだけの試合ができるチームになったことが何よりうれしいです。負けた要因は監督の弱さ。この3年生は、自分が担任を持った学年やったから、あまり厳しくなれなくて。

 野球を通して出会った仲間、野球で培った集中力、負けん気、逆転する力でこれからの人生を送っていってほしい。野球は横のつながりができる良いスポーツや。そのつながりを大事にしてもらいたい。お疲れさまでした。=花園

箕面自由・山口博史監督

 ここまでのナイスゲームをしたのに勝たせてあげられない監督で申し訳ない。自分も悩んでいて、夏で野球から離れようと思った時期もあった。好きな野球を今の3年生と終われたらいいかなと思っていた。しかも夏の大会前の練習試合で(主将で捕手の)村田(和希)が利き腕を骨折して、つらかった。

 でも今日のみんなのがんばりを見て、いろんな人の支えや助けがあって今があるんだと感じた。みんなと野球ができて幸せでした。誰が悪いわけじゃない。先発の宮垣(塁、2年)も九回途中まで頑張ってくれたし、みんなも村田を最後のいい場面で試合に出せるまで粘ってくれた。悔しいけど、悔いはないやろ。この思い出を宝物にして、みんななら、どこにいっても大丈夫や。胸を張って。=南港中央

大教大池田・三谷一輝監督

 なかなか勝つのは難しいな。この3年間はすごい楽しかった。最後勝ちたかってんけどね、すごい残念やねんけど、3年生が一生懸命ボールを追っかけてやっている姿はすごくかっこよかったし、うれしかった。最終的にはすごくいいチームになった。今日で君らと一緒に野球をするのが最後になってしまったけど、今度OBとして一緒に野球できる日を楽しみにしています。ありがとうございました。=豊中

同志社香里・井田吉彦監督

 お疲れさん。言葉が出えへん……。ほんまに高校野球って難しいな。全員の力を結集して、挑んでもなかなかうまいこといかんときもある。ほんま人生そのものやと思います。一つ一つ積み重ねて、ここまでやってきて、この結果やから、相手の方が上やったと思う。まだ18になったばかり。これからもっともっと苦しいことはあると思うけど、お前らいつも同志社香里のグラウンドで汗水垂らしてやってきたんやから、乗り越えられると思います。今以上のチームを私も作ろうと思います。3年生、また力貸してください。=万博

大阪学芸・川上拓也部長

 野球は結果があるスポーツなのでこういう結果もある。でも重要なのは、君たちが今までどれだけのことをしてきたか。それがたまたまこういう結果につながっただけ。負けたからといって、君たちががんばってきたことが否定されるわけではない。今までやってきたことをしっかり胸に刻んでほしい。これから先、しんどい時や思うようにいかない時はいっぱいあると思うが、そういうときにここで勉強してきたことを生かして乗り越えてくれ。先生はそれは甲子園に行くことよりも大事なことやと思う。自信を持って社会に出てほしい。=久宝寺

高石・吉森陽佑監督

 3年生、ここまでやってこれたのは一生の財産や。公式戦の勝ちをプレゼントしてくれたのは、先生にとってすごく大きい。しんどくても逃げ出さないで、これまで野球をがんばってきたことに胸を張れ。これからの人生の方が長いけど、野球を通して学んだことを生かして君たちの力を出してほしい。頑張ってきたことを胸に次のステップに進んでほしい。ちょっと羽を伸ばしたいときはグラウンドに帰ってきてな。

 1、2年生は今日の試合、不本意な形で終わったことを繰り返さないように。3年生のためにもしっかり頑張ろう。3年間はあっという間に終わるぞ。=シティ信金スタ

太成学院大・仲辻宏之監督

 今日のしんどい守りをよく切り抜けた。でもそのしんどさよりも、これからの人生の方がもっとしんどい。そこに何が必要かというと、人の言うことを素直に聞くこと。我々大人でも素直になることが一番難しい。嫌なことを言われた時に、どれだけ聞く耳を持つか。今から想像を絶することが待ち受けている。今日のことを忘れずにやれば、立派なOBとして胸を張って帰ってこられると思う。最後の最後によくやってくれた。こんな野球ができるんやなと思った。成長したと思う。これを人生に置き換えて、しんどい時も踏ん張れるように頑張ってほしい。=豊中

大塚・西村剛監督

 非常にいいゲームだった。ベンチも声が出てたし、試合に出た者もすべてを出したと思う。いつもいうことだが、絶対にどこかで負ける。負けないのは頂点だけ。負けたけれど、人生で負けたらあかんよ。この負けを生かして。

 相手も一生懸命やっている。最後は相手も勝って泣いていた。人生もっと苦しいことがあるぞ。こんなんじゃない。そのときに笑っていろ。胸張って生きろ。大塚の看板背負って、大阪に名をとどろかせたと思う。だからそんな泣くな。ありがとう。胸を張れ。=南港中央

関西大倉・松井僚平監督

 点差を見れば完敗やけど、自分たちの試合ができてたら、あんな勝負はしてなかった。エラーが多かったな。うちがメンタル的に負けていた。大人になって社会に出るまでにメンタルを鍛えてほしい。社会はもっともっと厳しいぞ。そして結果が求められる。だから自分に厳しくしてほしい。

 4回戦まで来られて最高に良い思い出になったと思う。この経験を糧にして人生を歩んでいけると確信している。ここまで長い夏を過ごすことができたことに自信を持っていい。君たちと野球ができて本当によかった。3年生はまた(後輩の)応援に来てあげてな。=シティ信金スタ

北野・渡辺健士監督

 悔しいな。負けるはずじゃなかったから、何言おうか考えてなかったわ。前に言ったけど、富士山というのは、それなりの準備をしていかないといけない。ただどれだけ準備をしてきても、そのときの体調や天候に左右されて、やっぱり登られへんというのはある。最終的にはめちゃくちゃ大きい山を登りきることはできへんかったけど、次の山登るときに、大切なものになってると思います。信頼できる仲間がいて、戦えた。ほんまええチームやった。この仲間をいつまでも大切にしてください。=万博

関西創価・山並(やまなみ)哲也監督

 ほんとによく頑張ったな。(今年2月に監督に就任して)最初にグラウンドに上がらしてもらったとき、3年生自らが整備をして、道具を出して、水抜きをして。その姿を見たときに、この子たちは必ず強くなると思った。

 負けたあと、スタンド通ってきたな。その間ずっと拍手してくれはった。それほど応援してもらった。これからは、みんなが誰かを応援してあげる、そういう人間になってほしい。人間的に完成するための戦いはまだまだ続くんや。新しいスタート切ってほしい。ええかな。大丈夫やな。勉強もがんばるぞ。=万博

初芝立命館・楠本雄亮監督

 お疲れさん。悔しいか? この2年半を振り返ってどうや? これが精いっぱいか? (練習を)しっかりやってたやつは結果が出たと思う。ありふれた言葉やけど、後悔先に立たずや。しっかり耐えて我慢したら必ず良いことあるから。野球の神様は(準々決勝という)これだけの舞台を用意してくれた。

 これからの人生のなかで、つらいことがあっても、不平や不満を言ったりせず、歯を食いしばって前を向いたら、良いことがある。いろんなことを学んだ2年半やったな。一つでも今後の人生に生かしてもらえたらと思う。人生は長い。しっかりと最後まで頑張ってください。=シティ信金スタ

東海大仰星・上林健監督

 3年生は悔しいと思う。今日までやってきたけれども、まあ、まだまだ頑張れって言うことで。厳しい結果になりました。努力すること、我慢すること、継続することの大切さ。たくさん言ってきたけれども、3年生は我慢することの素晴らしさを1年生に残してくれたと思う。仲間と苦労して、支え合ってやってきたことを忘れずに。これから困難にぶつかって、苦悩することがあるかもしれないけども、そのときはグラウンドに来て、自分たちが苦労したことを思い出して。これからの人生、より輝くように頑張っていこうな。=シティ信金スタ