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(6日、高校野球鹿児島大会 鹿児島8―4指宿商)

 ドンドンドッドッ。

 6日、鹿児島と対戦した指宿商側のスタンド席から威勢のいい太鼓の音が聞こえた。たたいていたのは指宿商を今年卒業した元マネジャーの本野理奈さん(18)。一つ下の後輩の応援のため、進学先の長崎から急きょ駆けつけた。「後輩たちから、たたいてと言われて」とはにかんだ。

 中学時代から、野球をする兄の姿を追いかけ、同じ指宿商野球部へ。チームの応援を盛り上げるため、マネジャーになった1年目から太鼓をたたき始めた。

 初めのうちは手が痛くて仕方なかった。「選手が打ったときのうれしさのおかげで、3年間たたけた」

 この日、指宿商は七回に3点奪って粘りをみせたが及ばなかった。「私にとって初めての後輩たち。すごく成長した」と笑顔をみせた。1年ぶりにたたいた太鼓。ばちをにぎった手を眺めた。(小瀬康太郎)