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 第101回全国高校野球選手権奈良大会(朝日新聞社、奈良県高校野球連盟主催)が13日、橿原市の佐藤薬品スタジアムで開幕する。出場するのは38チーム。シード校の智弁学園、郡山、高田、奈良高専の指導者たちと県高野連役員が、大会の見どころを語った。

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(出席者のみなさん)

県高野連会長 新田泰三

  専務理事 市原定典

    理事 松谷征吾

智弁学園監督 小坂将商

高田監督   田渕太

奈良高専監督 西前竜一

郡山監督   生島秀峰

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 田渕 智弁学園はつけいる隙がない。とにかく投手がいいし、打つのは誰が何番か分からないくらい。

 西前 選手層が厚くてバランスが取れている。すごくまとまっているチーム。

 生島 (春の県予選で)対戦したが、とんでもない。投手の小畠など、1年生なのに3年生みたいな選手がいる。県内では抜け出ていると思う。

 松谷 1年生の両腕・小畠と西村王を崩すのが大変かな。

 小坂 奈良大付は昨年甲子園に出ているし、力があると思う。捕手の拾尾を中心にすごくいいチーム。

 田渕 他のチームも力が拮抗(きっこう)している。大宇陀や平城は去年から投げている選手が残っているし、どこが勝ってもおかしくないゾーンかな。

 西前 智弁学園と奈良大付という甲子園経験校に対し、挑戦するのはどこになるか。

 生島 春に生駒、平城と対戦したが、どちらもすごく力があると思った。畝傍対平城の1回戦はすごくいいカード。

 松谷 春の県予選でベスト8の一条と畝傍も、打撃がいい。守備の面でしっかり抑えられれば、上位進出もありそう。

 生島 高田は守備もしっかりしているし、打撃もどこからでも点が取れる。投打のバランスがとれていてすごくいいチーム。

 小坂 2人の左腕、三野と日下部がしっかりしている。

 西前 春の県予選では投手それぞれが持ち味を発揮していた。打撃も隙がないし、試合巧者なチームだなと思う。

 松谷 春の県予選で本塁打はなかったものの、三塁打や二塁打が多い。春によく打っていた村井を中心に力を発揮するのでは。

 田渕 法隆寺国際も力がある。去年から投げている丹羽が残っているし、打撃もいい。公立ではトップレベルではないか。

 小坂 丹羽は投手として県内で一番安定していると思う。関西中央のエース大西は打撃もいいので注目している。

 生島 関西中央は波に乗ったらがっと上まであがってきそう。

 西前 奈良北や添上など、今大会は全体的に左の好投手が多いイメージ。高田に挑戦するチームがどこになるか楽しみ。

 松谷 添上は右の木谷、左の岡と、左右で安定した戦いができるのでは。

 小坂 奈良高専の投手・扇谷は遊撃手もできて、打撃もいい。チーム全体がとてもまとまっている。

 田渕 何点とったら勝てるのかという印象。思いっきりがよくて、あきらめないし、相手としてはやりにくい怖いチーム。

 生島 一度勢いに乗ってしまったらすごい。春の県予選で一番プレッシャーのかかった対戦相手だった。

 松谷 春の県予選では驚異的な粘りを見せた。5番堀、6番宝持の打率が高く、強烈な印象。

 小坂 登美ケ丘と高取国際がとてもいいカード。高田商は勢いに乗ると怖い。

 生島 磯城野と橿原学院戦は予想以上にいい試合になるのでは。磯城野には好投手の上久保や、勝負強い打者もいる。この試合の勝者がゾーンを勝ち上がるかもしれない。

 松谷 橿原学院は春の県予選で準優勝の郡山に延長戦で敗れた。春は投げなかった金重の登板次第で、戦い方も変わると思う。

 田渕 登美ケ丘のエース西が安定している。高取国際も多彩な攻めが持ち味。混戦が予想される。

 西前 高田商は投手層が厚く、対応能力を持っているチーム。昨秋と春の悔しさをぶつけてくると思う。

 西前 郡山は破壊力のあるチームだが、小技もしっかりできる。ぶれずに多彩な攻撃をしてくる。

 田渕 中軸打線が長打を打てるし、打線が途切れない。

 小坂 左腕の鎌田の巧みなピッチングが印象に残る。勝ち上がる力は十分あると思う。

 松谷 鎌田が頭脳的なピッチングで失点を抑えられるかがポイントかな。

 西前 練習環境や人数も厳しい中で活動する十津川は、チームワークがいい。活躍を楽しみにしている。

 田渕 五條、大和広陵は打撃に力がある。五條は投手もしっかりしているし、選手の体つきもいい。西の京や橿原の投手も安定して失点が少ない印象。

 生島 西の京は春の県予選で昨夏優勝の奈良大付を破り、大和広陵も安定して力がある。対戦が楽しみ。

 小坂 昨秋の県予選の優勝校と準優勝校が入るゾーン。大和広陵には好投手がいる。日程が遅いゾーンなので、調整の仕方が難しいかもしれない。

 松谷 最激戦区になると思う。橿原は投手が復調するかが鍵。天理は春の県予選に出場していない主将・北野が出るかでもまた変わってくる。

 小坂 昨年はものすごく暑かったので、今年も暑さの対策をしっかりやりたい。夏の甲子園には去年も一昨年も出場できていないので、チャレンジ精神を持って頑張りたい。

 生島 「ぶれずに淡々とやろう」と日頃から選手に伝えている。気負うことなく自分たちの実力を出せればいいと思う。

 田渕 フォアボール、エラー、いろいろな形でミスは絶対にある。一喜一憂せずに、最後まであきらめずに前向きに取り組みたい。

 西前 挑戦者として戦わせてもらう。一生懸命野球をする姿を観客の方々に見ていただいて、野球はやっぱり楽しいなと思ってもらえるような戦いがしたい。

 新田 どのチームがシード校に挑戦するのか分からない。それくらい実力が拮抗していると思う。個人的には二階堂・吉野・山辺・高円の連合チームは、選手が県全域から集まる中でチームワークもいいし、はつらつとしたプレーをしてくれるから楽しみ。暑さ対策など万全の対策をとって、選手たち、そして選手を支える皆さんにとって素晴らしい思い出になるような大会にしたい。

 市原 秋、春と悔しい思いをしたチームが最後の夏にどんな戦いをみせてくれるか。今年は大会101回目で200回目につながる第一歩。野球人口が減っている中、高校生が一生懸命に取り組む姿を見せ、小中学生に野球っていいなと思ってもらえたら、次の200回目につながると思う。((敬称略、構成・佐藤栞、平田瑛美、福岡龍一郎))