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(7日、高校野球神奈川大会 金沢6―1津久井浜)

 「先輩のために打ってやる」。一回裏、金沢は押し出しで1点を先制。なおも満塁の好機で富川泰成選手(2年)に打席が回ってきた。相手投手はすでに四球が四つと、球が高めに浮いていた。

 好機に強いと、走者がたまりやすい7番を任された。吉田斉監督からは「外角の直球を狙え」と指示を受けて打席に向かった。「必ず初球はストライクを入れてくる」。真ん中高めに浮いた直球を見逃さず、思い切り振り抜いた。打球は外野の頭を越え、走者一掃の3点二塁打になった。「感触も音も完璧だった」。もともと緊張しない性格。この日も冷静だった。

 3年生が4人のチーム。少ない3年生の負担を減らそうと、2年生が主体となり、1年生の指導にあたってきた。先輩たちとも仲が良く、冗談を言える関係だ。特に捕手の入江亮磨選手(3年)と帰りの電車で一緒になることが多く、恋愛話で盛り上がるという。

 この日、同級生の大内太郎選手(2年)が完投。「早めに大内を援護できて良かった」と話した。

 次は第1シードの強豪、鎌倉学園。「3年生と1日でも多く野球をしたい」と2回戦での活躍を誓った。(岩本修弥)