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(7日、サッカーJ1 FC東京3―1ガ大阪)

 逆転ゴールを決めたFC東京のFW永井が、真っ先に礼を言った。「当てるだけだった。感謝したい」。相手はMFナ・サンホ。前半40分、左から浮き球をピタリと頭に合わせた。

 2分前の同点ゴールもナ・サンホの力強い突破から生まれた。敵陣左深く、相手に体をぶつけながら持ち込み、中央へパス。こぼれ球を永井が決めていた。「彼の動きで、後手に回った」。ガ大阪の宮本監督も敗因と認める活躍だった。

 レアル・マドリード(スペイン)に移籍したMF久保建英の穴を、どう埋めるか。リーグ後半戦のテーマだった。久保の欠場からチームは2連敗。ナ・サンホを代役として右MFで出場させても、どこかしっくりこない。前節の横浜マ戦、長谷川監督は本来左MFの東を右に移し、本人が得意だという左MFに置いた。

 これが当たった。連敗を止める勝利につながる同点ゴールを決めた。監督は言う。「建英がいなくなり、FWの2人に絡める選手がいなかった。そこで、サンホがポイントだった」

 この日も、左サイドで躍動した。長谷川監督は「そのまますんなり右に入ってくれたらとは思ったけど」と笑う。それでも、難題の答えは出た。ナ・サンホにもプライドがある。「これまでも自分は出来るということは証明してきていた。彼がいなくても遜色ないチーム力を示したい」。韓国代表の22歳が、J1初優勝に向けたキーマンになる。(勝見壮史)