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 富山県出身の元宝塚歌劇団トップスター剣幸(つるぎみゆき)さんが、東京・帝国劇場で上演中の人気ミュージカル「エリザベート」で皇太后ゾフィーを熱演している。皇帝フランツ・ヨーゼフの母で、ヒロインのエリザベートと深い確執に陥る役。「やりがいがあります」とベテランの味を存分に発揮している。

 剣さんは県立富山工業高から宝塚に進んだ異色の元タカラジェンヌ。演技力も歌唱力も抜群の男役で、1985年から5年間、月組トップスターを務めた。90年に退団後も舞台を中心に活躍し続けている。

 「エリザベート」は自由を求めて生きるハプスブルク帝国の皇后エリザベートと、彼女を愛した「死」トートを中心にドラマチックな歌でつづる大作。ゾフィーはエリザベートにつらくあたる姑(しゅうとめ)で、コワイ憎まれ役である。でも、国の将来と息子を思えばこその厳しさ。死が迫るなか、その心情を歌いあげる場面は圧巻だ。4年前にも演じたが、「出演者も違うし演出も変わって、また楽しんでいます」と笑顔で話す。

 ゾフィー役は同じく元宝塚トップスターの涼風真世さん、香寿(こうじゅ)たつきさんとトリプルキャスト。エリザベート役は福井県出身の愛希(まなき)れいかさんが昨年の宝塚退団後初の大役に挑戦。花總(はなふさ)まりさんとダブルキャスト。小池修一郎さん演出で8月26日まで。公演の問い合わせは帝国劇場(03・3213・7221、午前10時~午後6時)。(河合真美江)