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(7日、高校野球愛知大会 蒲郡7―6西尾)

 引き離されても、延長で勝ち越されても、あきらめなかった。八回表が終わった時点で0―5とリードされていた。その裏、神本怜央(れお)君(3年)と三田捷天(はやて)君(2年)の適時打で3点を返す。九回裏には、2死満塁から神本君の2点適時打で同点に追いついた。

 再び試合が動いたのは延長十一回。西尾に1点を勝ち越された。しかし、その裏、安打や四球で1死満塁の好機を迎える。打席に入ったのは三田君。監督の指示を受け、2球目を投前にスクイズ。敵失が絡み、二塁走者も一気に生還し、逆転サヨナラで3時間20分の激戦を制した。

 劣勢でも、ベンチでは選手たちが「自分を信じろ」と声をかけ合ってきたという。高井耕志監督は「全員があきらめていなかった。選手の底力を見た気がした」と、興奮気味だった。スクイズを決めた三田君は「次の打者につなぐことだけを考えていました。うれしい」と笑顔を見せた。(小山裕一)