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(7日、高校野球福岡大会 東筑紫学園21―2宇美商)

 福岡大会の宇美商は9人きっかりで試合をした。2―21の五回コールド負けにも、ほのかに充実感が漂った。春の地区大会は同じ県立校に1―29。今回は甲子園経験もある私学の東筑紫学園。「成長できたと思います」。2人の3年生の1人で、元内野手のエース下條は言った。

 この春まで部員は3人。1年生4人が加わっても足りず、残りは経験者に助けを頼んでの出場だった。

 やめたくならなかった? 下條は答えた。「途中でやめたら格好悪い。3人の時があっても、やりきったことに変わりありません」

 沖縄尚学時代、夏の甲子園でベンチ入りした長田監督の考えは、はっきりしている。「試合はゴールじゃない」。走者を進める打撃や逆シングル捕球。できることを一つずつ積み重ねていくのも野球だという。「うまくなりたいと思ったとき、努力を続けられるかが大切」

 3年生が抜け、また人数不足の日々に戻る。「1年生も、それを覚悟で入ってきていますので」と長田監督。選手数の減少が叫ばれる昨今、宇美商の心意気には、頭が下がる思いだ。=光陵グリーン(隈部康弘)