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 かつてイノシシにまたがる姿で人気者になり、先月おりから脱走した京都府福知山市の市動物園の雄ニホンザル「みわ」が7日、捕獲された。同園から3キロほど離れた山中に仕掛けたおりにかかった。いなくなったことに飼育員が気づいてから9日ぶりに保護されたが、けがはなく、おりの中でおとなしくしていたという。

 この日朝、畑で育てるメロンを見に行った農業、松山忠男さん(78)=同市川北=が畑そばの柿の木にいた1匹のサルを発見。周囲では大根やトウモロコシ、キャベツが荒らされていた。松山さんは「野生のサルなら複数で行動しているはず。みわに違いない」と思い、福知山署に連絡した。

 同園が畑のそばの山にバナナやパンなどを置いたおりを仕掛けたところ、昼過ぎに中にいるサルが見つかり、体内に埋め込んだマイクロチップで「みわ」と確認された。

 普段はフェンスをたたいたりして入園者を威嚇することもあるみわだが、この日はおりのなかでじっとしていたという。「こんなおとなしいみわを見たことがない。しょげて、反省しているようだ」と二本松俊邦園長(74)。食べるものが乏しかったのか、18キロほどあった体重は1キロ以上減り、バナナを与えると一気に食べた。みわと同じおりで暮らすイノシシ「ウリ坊」は「みわが見つかり、心なしか喜んでいるようだ」(二本松園長)。

 同園はみわの不在に気づいた6月28日から休園に。連日、市職員約20人と飼育員数人でみわを捜していた。京都府と協議した上で、再開の日程を決めるという。(横山健彦)