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 さまざまな障害のあるピアニストが競い合う「ニューヨーク国際障がい者ピアノコンペティション」の受賞者らによるコンサートが9月10日、渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで開かれる。「障害を越えた演奏に耳を傾けてほしい」と、寄付やクラウドファンディングなどで開催にこぎつけた。

 主催はNPO「アンハードノートピアノパラ委員会」。会長の迫田時雄さん(82)は元武蔵野音大助教授でピアニストだ。二十数年前、左指のない少女のショパンの演奏を聴き、その音にひかれた。「当時は障害者が音楽家として育つ機会に恵まれず、才能が埋もれていた」と振り返る。

 障害のある子どもたちにピアノの指導を始め、2001年に指導者の研究会を結成した。「障害のあるピアニストに活動の場を」とコンペティションを企画。05年の横浜大会を皮切りに、09年のカナダのバンクーバー、13年のオーストリアのウィーン、18年のニューヨークと回を重ねた。

 ニューヨークでは16カ国31人が演奏したが、会場以外で演奏を聴いてもらう機会が少ないことから、受賞者に今回、日本に集まってもらうことにした。

 演奏するのは台湾、エジプト、韓国、インドネシア、ルーマニア、イタリア、メキシコ、日本の受賞者ら計15人。ブレーキの利く車いすに乗って右手人さし指一本でメロディーを弾く人。人工内耳を使って音を聞き取り演奏する人。人とのやりとりは苦手だが、ピアノだと表現できる人など、さまざまだ。

 「演奏に耳を傾けてもらえれば、障害はかすんでしまうと思う」と迫田さん。

 コンサートは、ピアニストだけでなく介護者の渡航費用など約550万円が必要だ。迫田さんはそのうちクラウドファンディングで260万円を集め、残りは寄付や入場料収入でまかなうという。

 午後5時半開演。チケットはA席5千円、B席3千円。住所、氏名、電話番号、メールアドレス、チケットの席別の枚数と合計金額を書き、ファクス(03・3269・7398)か、メール(tohshin0201@gmail.com)で申し込む。(氏岡真弓