4連覇狙う山梨学院に挑んだ弟 夏への思い、双子の兄に

玉木祥子
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(8日、高校野球山梨大会 山梨学院10―0巨摩)

 「思い切り振るしかない」。4連覇を狙う山梨学院を前に、巨摩の飯窪良太選手(3年)は集中力を高めた。試合は五回で終わり、打席に立てたのは2回。ともに初球を振り、内野フライに終わった。

 前日、双子の兄で韮崎工の悠太選手が開幕戦に出場。スタンドで観戦した。小学3年から一緒に野球を始め、中学まで競い合った。帰宅後、素振りをしていると打ち方を助言してくれた。試合前には「頑張って」とラインが届いた。

 巨摩は昨秋の県大会で帝京三に勝利。春は駿台甲府に3点差まで迫り、私学の強豪相手でも自信がついた。山梨学院にはかなわず、「悠太に続きたかった」と悔しさが募った。夏にかける思いは兄に託した。(玉木祥子)

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