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 「慣れ」とは、実に恐ろしい。

 米国の大統領たるもの、見えすいたウソはつくまい。国民の統合に腐心し、民主主義の価値を高らかに語るだろう。弱者には寛容で、自らを厳しく律するはずだ。たとえ、就任まで何かと物議を醸したトランプ氏だとしても――。そう信じて私がワシントンに赴任したのが2年前。

 トランプ氏が大統領として発した虚偽や誤解を招く発言は米紙の集計で1万を超えた。自分に批判的だった与党・共和党のマケイン上院議員(故人)に関して「望み通りの葬儀をアレンジしたのに誰も感謝しない」とぶちまける。野党の政治家に「クレージー」「スリーピー」などのあだ名をつけてののしる。ロシアによる米大統領選への介入疑惑の捜査中は「自分を恩赦できる」と豪語し、捜査が終わると「政敵に不利な情報を外国政府から得ても問題ない」と開き直る。

     ◇

 「ゆゆしき言動」に延々と振り回されるうちに、いつしか「ああ、またか」と鈍く反応している自分に、ふと気づく。

トランプ政権後、全米約500校の高校校長を対象にしたアンケートでは、8割が「政治の世界における品性の欠如や好戦的な風潮が校内に波及した」と回答。アメリカで何が起きているのでしょうか。

 「トランプ慣れ」の病に侵され…

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