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 俳優の深田恭子さんが、アニメ「うる星やつら」のキャラクターのラムちゃんに――。東京ガスは9日から関東エリアで、家庭用電気の契約獲得に向けた新しいテレビCMを放送する。昨夏に深田さんを起用したテレビCMを放映したところ、契約獲得が大幅に増えたため、今年も「2匹目のドジョウ」を狙う。

 東京都内で8日に開かれたテレビCMの発表会では、ラムちゃんをイメージした衣装姿の深田さんが登場した。6~10月に東京ガスに電気の契約を申し込めば、3カ月分10%オフになるキャンペーンを紹介し、東京ガスに切り替えないと「損だっちゃ!」と呼びかけた。

 同社によると、昨年7~9月に深田さんが出演するテレビCMを流したところ、新たに25万件の契約を獲得できたという。前年の10万件から15万件上乗せした計算になる。東京ガス事業計画グループの上中孝之マネジャーは「CM含めてお客様の心が動くような空中戦がうまく奏功している」と話す。

 2016年に家庭向けでも消費者が電力会社を選べる電力自由化が始まり、エリアや業態を超えた販売競争が激しくなっている。そのため、各エリアでは大手電力から新電力に契約を切り替える動きが生じており、特に市場規模が大きい関東圏での競争は特に激しくなっている。

 ただ、電気販売で他社と差別化するには、料金を下げるか、営業部門を強化するかなど手段が限られている。そのため、各社はテレビCMを大量に放映することで、認知度を上げて契約を獲得しようとしている。

 関東エリアでは、東京電力エナジーパートナーが2千万件の契約を保有している。東京ガスはCM効果で現状の195万件から19年度中に240万件まで積み上げたい考えだ。迎え撃つ東電側も福島第一原発事故の後、自粛していた家庭向け電気の契約獲得を目指すテレビCMを昨年7月から再開。東京ガスを含む他社からの販売攻勢にさらされて苦戦しており、「認知度という点でCMはかなり影響が大きい」(広報)。(笹井継夫