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 甲子園への切符をかけた、第101回全国高校野球選手権山形大会(朝日新聞社、山形県高野連主催)が11日、中山町の県野球場(荘銀・日新スタジアム)で開幕する。昨年と同じく48チーム(校数は昨年から1減の48校)が参加し、熱戦を繰り広げる。有力校は、注目選手は――。各ブロックごとの見どころを探った。(西田理人)

Aブロック

 春の県大会を制し、東北大会で4強入りした鶴岡東と、昨夏の覇者・羽黒が頭一つ抜け出す。

 鶴岡東は、春の県大会と東北大会の計7試合で63得点と打線に爆発力がある。東北大会で打率5割超の丸山や、1年春からベンチ入りする大井らが軸。投手陣は池田、阿部駿、影山の左腕3人を擁し、層が厚い。昨夏の決勝で羽黒に敗れた雪辱を果たせるか。

 羽黒は、主戦篠田を筆頭に昨夏の甲子園でメンバー入りした9人がチームに残る。篠田は伸びのある140キロ台の直球とキレのある変化球が持ち味。打線は鈴木、日下部、北原ら長打力のある強打者がそろう。県大会で私立校を破った酒田東は堅実なプレーが光り、寒河江工は130キロ台の直球で押すエースで4番の佐藤欧に注目だ。昨秋の地区予選で連合チームを組んだ米沢東と長井工は、それぞれ選手10人をそろえて単独での出場。昨年、開校後初となる夏の1勝を挙げた村山産も躍進を狙う。

Bブロック

 昨秋の東北大会に出場した山形城北を軸に、第8シードの長井、打力のある山形工なども上位を狙う。

 山形城北は多彩な変化球を操る右腕須藤や、リードオフマンの主将足達がチームの中心。昨夏も主力だった鈴木、長打力のある鏡、強肩の加藤ら好打者が中軸に並ぶ。「後半勝負」を掲げ、接戦に強い。

 春の県大会で8強入りした長井の本格派右腕、島貫は身長184センチから投げ下ろす直球に力がある。攻撃では積極的な走塁やバントで着実に得点を重ねる。

 山形工は、昨夏も中軸を担った横山や主将の阿部大らの勝負強い打撃が光る。タイプの異なる投手の継投で的を絞らせない。

 鶴岡工は、主将阿部を中心に攻守に粘り強い野球が持ち味。開幕試合を北村山と戦う米沢中央は、経験豊富な変則右腕の日野が緩急を駆使して抑える。昨夏8強の新庄北は栗田らが復帰し、チーム状態は上向き。開校4年目の東桜学館は悲願の夏初勝利を目指す。

Cブロック

 シード校の日大山形と山形中央に加え、昨夏4強の山形南、酒田光陵や山形商、九里学園など有力校がひしめき、混戦が予想される。12校中7校を村山地区が占め、注目度も高い。日大山形は、昨春の選抜大会に出場した主砲渡部や鹿野航、西島らが攻守でチームを引っ張る。右の本格派田中、中堅手も兼ねる橋本の継投は安定感がある。

 秋の県大会4強の山形中央は、本格派左腕の村上や太田、右下手投げの金子らをそろえる。攻撃では1年春から出場する渡部を中心に、機動力をいかす。

 山形南は、先頭打者の松岡や主砲大場ら打線に爆発力がある。酒田光陵は主将金野を中心に堅守が持ち味で、星川や三浦らの継投で的を絞らせない。山形商は冬に選手の体重を平均6キロ増やし、春の県大会では4割近いチーム打率を記録。県選抜に入った好打者坂本を擁する九里学園も上位を狙う。また、昨夏16強の新庄南は助っ人部員を加えての出場となった。

Dブロック

 昨秋の県大会を制した酒田南を中心に、春の東北大会に初出場した山形学院や、東海大山形が追う展開になりそうだ。

 酒田南は、高校通算本塁打30本超の伊藤海を主軸に据えた強力打線が健在。身長191センチの大型右腕渡辺は、最速144キロの直球と変化球を巧みに投げ分け、二遊間を守る熊沢と竹本を中心に守備も堅い。

 山形学院は、春の県大会で有力校に相次いで逆転勝ちし、勝負強さを見せつけた。エース大場は同大会で5試合を1人で投げ抜き、大会最多の30奪三振を記録。堀江、露久保らを擁する打線もパンチ力がある。

 東海大山形は右腕畑中と捕手丸子の2年生バッテリーが攻守の柱。1年生2人の二遊間コンビも注目だ。

 ベテランの丹良一監督が復帰した新庄東は、1日1千本のスイングや走り込みの成果を見せたい。上山明新館の身長163センチの主戦鏡は強気な投球が持ち味。南陽は助っ人部員を迎え、単独での出場を果たした。