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 国際原子力機関(IAEA)は8日、イランが核関連施設で2015年の核合意で定める濃縮度の制限3・67%を超えてウランを濃縮していることを確認したと明らかにした。イランの宣言通りで、IAEAの報道担当者は「査察官が8日に確認し、天野之弥(ゆきや)事務局長が理事国に伝えた」と述べた。具体的な濃縮度は明らかにしていない。

 イラン原子力庁の報道官は8日、貯蔵する低濃縮ウランの濃縮度について、3・67%を突破し、4・5%を超えたと明らかにしていた。また、核合意のさらなる履行停止措置として、濃縮度を20%に上げることも選択肢だとしている。

 ウランの濃縮度は、5%程度までは原発の燃料に使うレベルで、核爆弾の原料となる高濃縮ウランは90%程度だ。イランはかつて、医療用に使うという名目で20%の濃縮ウランを製造していたことがある。(ウィーン=吉武祐)