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 第101回全国高校野球選手権長野大会は9日、4球場で2回戦10試合があった。昨年優勝の佐久長聖が今大会ノーシードの松商学園に初戦で敗れ、姿を消した。この日は計12試合が予定されていたが、2試合が降雨で中止(ノーゲームを含む)となった。10日はこの2試合を含む12試合が行われる。

もう一度行きたかった 佐久長聖・北畑玲央投手

 3点以内に抑える――。そう意気込んで臨んだ佐久長聖のエース・北畑玲央(れお)(3年)だったが、序盤で早くも暗雲が立ちこめた。

 二回表、松商学園は2長短打などで1点を先制。三回も先頭の春原(すのはら)爽汰(そうた)(3年)が二塁打を放つと、次の清水統偉(とうい)(3年)が右越えの本塁打でさらに2点を加えた。

 立ち尽くす北畑に、守備陣が駆け寄った。主将の元山友愛(ゆうあ)(3年)が言う。「まだ大丈夫。俺たちが打てるから」。北畑は一瞬、表情を緩ませると、深呼吸。「気持ちを切り替えよう」。その回はその後、三者凡退で乗り切った。

 昨夏の甲子園では、初のタイブレークとなった1回戦で、救援として登板。140キロ越えの直球を武器に、7回を1失点で投げきった。今大会前の取材に藤原弘介監督は「甲子園の勝ち投手で、チームの中心」と話していた。

 だが、松商学園の打線を相手に制球が乱れた。五回表、内野安打を打たれると、「無駄な四球」で走者を進めてしまう。これを好機と送り込まれた松商学園の代打・伴在汰文(ばんざいたもん)(3年)に適時打を放たれ、追加点を止められなかった。

 打線も松商学園の先発・鈴木健介(3年)を打ちあぐねた。七回裏に有木龍生(ありきりゅうせい)(3年)が二塁打を放つも、後続を断たれた。

 試合後、北畑は「もう一度甲子園に行きたかった」と悔しさをにじませた。藤原監督は「課題は残ったかもしれない。今後の野球人生で生かしてほしい」と話した。(里見稔)