パンプス反対、噴き出た性差別「女を売りにしたくせに」

有料記事KuToo

聞き手・三島あずさ
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 職場での女性に対するヒールやパンプス強制に異を唱える「#KuToo」。ネット署名を呼びかけた俳優・ライターの石川優実さん(32)は、心ないバッシングを受けながらも、発信を続けています。#KuTooで社会に問いかけたいこととは――。石川さんに聞きました。

 「男女って平等でしょ?」と思っている人たちはたくさんいます。でも、身近な「当たり前」の中に、まだ多くの不平等が残っている。その一つが靴なんです。女性と男性で働く条件が違う。#KuTooを通じて、その問題に気づいてほしいです。

 「嫌なら会社を辞めればいい」という人もいますが、辞める理由が男女で違うのはおかしくありませんか。男性がヒールやパンプスを履かされることが苦痛で辞める、ということはない。フェアではないと思います。

 そもそも職場で女性にだけ「女性らしい美しい靴」を履かせるというのは、女性を「お飾り」と見なす名残ではないでしょうか。

 足が痛くなるパンプスで外回りや立ち仕事をする女性と、フラットな靴を履いた男性。どれだけ動き回ったか、どれだけ長時間働いたか、仕事の結果は同じ基準で評価されます。与えられた条件が違うのに、「女性はすぐに辞める」などと言われます。

 #KuTooには賛同が多く寄せられた一方で、ツイッターなどではひどい個人攻撃にもさらされています。理由の一つは、私がグラビアやセクシーな映像作品に出ていたことです。

 《あんた女売り物にしててそれが出来なくなったら女性差別とか騒ぐんかい》

 《セミヌードにまでなって…

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