飛行機乗ると税金、鉄道整備に利用 フランス、来年から

パリ=疋田多揚
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 フランス政府は新たな環境税として、同国発の航空便の利用客に1人あたり最大18ユーロ(約2200円)を課す方針を明らかにした。9日、マクロン仏大統領が主催した関係閣僚らによる会議で決めた。2020年から適用する。

 コルシカ島行きなど一部の便をのぞくすべての同国発の便が対象で、到着便や乗り継ぎ便は含まれない。エコノミークラスの場合、フランスから欧州域外に向かう便なら3ユーロ(約370円)、国内や欧州域内の便なら1・5ユーロ(約180円)を航空券代に上乗せする。欧州域外にビジネスクラスで行く場合は18ユーロを課す。

 税収は年間1億8200万ユーロ(約220億円)を見込み、より環境に優しい鉄道の整備などに充てるという。

 マクロン氏は、欧州で若者を中心に高まる環境保護運動を背景に、「50年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする」などの目標を掲げている。(パリ=疋田多揚)

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