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 台風シーズンを前に台風の脅威を知ってもらおうと、茨城県筑西市で大型送風機による最大瞬間風速80メートルの「人工台風実験」が行われた。流機エンジニアリング(本社・東京都港区)が実験を公開し、参加者らは暴風のなか自転車をこぐスタントマンの姿などを見て、風の恐ろしさを体感した。

 実験は同市花田にある同社施設を会場に10日にあり、トンネル工事現場の換気などに使われる大型送風機(直径2メートル、長さ10メートル)を設置して行われた。最大瞬間風速30メートルと80メートルの風を吹かせる中、自転車にまたがったり、傘をさしたりして、影響を記録した。

 西村司社長(45)は、自ら「洗濯ばさみ」の形をした着ぐるみを身につけ、棒につるしたナイロン製ベルトに両手でぶら下がって強風に耐えた。風速80メートルで手を離した西村社長は「初めての体験でぶら下がっていられなくなった。想像以上の風だった」。

 風のなか傘を差したり、ベビーカーを押したりした鳥島滉一朗さん(24)は、普段は交通安全のスタントマンだという。「80メートルだと息をしている感覚がなくなり、真っすぐ立っていられなかった」と話していた。(吉井亨)