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 マレーシアのマハティール首相が10日、94歳の誕生日を迎えました。世界最高齢の首相とも言われ、政権を握るのは2回目。かねて親日家と言われ、最近のメディア報道に添えられた写真を見る限り、優しいおじいちゃんのようにも見えますが、どんな人なのでしょうか。長年マレーシア政治を研究してきた、日本貿易振興機構アジア経済研究所の中村正志さんに話を聞くと、意外な一面も見えました。

 ――マハティール氏はどういった経緯で政治家になったのですか

 元々は医師ですが、学生のころから新聞に投稿するなど社会問題に関心が高かったようです。マレーシアは1957年にイギリスから独立しますが、独立に伴う反植民地主義に加え、国内の中国系の人々に比べて経済的に弱い立場にあるマレー系の地位向上を訴えるマレー民族主義の勢力がありました。マハティール氏はそうした勢力の中でも急先鋒(きゅうせんぽう)でした。

 64年に下院議員に初当選しますが、所属する「統一マレー国民組織」の党首を厳しく批判するなどあまりに急進的すぎて危険視され、除籍になっていた時期もあります。

 ――今の温和なイメージからはだいぶ違いますね。どのように変わっていったのでしょうか。

 マハティール氏の主張は急進的…

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