10人チームの主将、意地見せホーム踏む「後悔はない」

野口憲太
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(11日、高校野球山梨大会 山梨11-2白根)

 マネジャーを除くと部員が10人の白根。チームを率いる田中大聖主将(3年)が意地を見せた。

 3点を追う三回2死二塁の打席。「冷静になろう」と打つことに集中し、直球をとらえた。右中間を破る適時三塁打。次打者も適時打で続き、2点目のホームを踏んだ。

 実戦的な守備練習が難しく、この日も課題の守りでミスが出て点につながった。それでも、チームのまとまりは強い。ピンチの場面では、「打たれてもOK。思い切れ」と内外野から先発の龍淳登投手(3年)に声がかかった。

 9点差に広がった八回無死一塁、田中主将に4打席目が回ってきた。2球目をフルスイングしたが左飛に倒れ、後続も断たれた。「後悔はない。3年の5人が抜けるけれど、来年は必ず1勝してほしい」と後輩の奮起を促した。(野口憲太)

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