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(11日、高校野球神奈川大会 横浜翠嵐12―1神奈川総合産)

 「山口!頼んだぞ!」。応援席から声援が聞こえた。11点差で迎えた六回裏、2死一、三塁。「次につなげたい」。神奈川総合産業の山口拓斗選手(3年)は直球を狙って思い切って振り抜いた。鋭く飛んだ打球は、相手チームの遊撃手のグラブに収まり、試合が終わった。

 山口選手が野球部に入ったのは昨秋。中学では野球部だったが、高校では鉄道研究部に所属。久しぶりに野球をしてみようと、掛け持ちすることにした。

 神奈川総合産業は部員数が少なく、連合チームで大会に出場していた。様々な部から助っ人をかき集めて、単独出場が実現した。そろって練習できた日は数えるほど。それでも「うまい、下手ではなくみんなで声を出し合えた」。

 野球部での最初で最後の夏が終わった。7月末には鉄道模型コンテストでのジオラマ展示が控えている。山口選手の夏はまだ終わらない。(林知聡)