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 21日投開票の参院選で、山口県下関市内の安全保安用品の販売を手がける業者が、職場体験の一環として地元中学生2人に山口選挙区(改選数1)の候補者4人のうち1人の選挙ポスターを貼らせていたことが11日、分かった。公職選挙法には抵触しないが、市教委は「教育上ふさわしいとは言えない」として業者に申し入れをした。

 市教委などによると、この業者は今月3、4日に生徒を受け入れ、ペンキ塗りなどの職場体験を実施。山口選挙区の候補者1人の選挙ポスター掲示業務を請け負っていたことから、生徒らを連れて掲示場40カ所を回り、ポスターを貼る作業もさせたという。

 県選管によると、公選法では18歳未満の選挙運動を禁じているが、ポスター掲示などの単純な労務は例外的に認めている。市教委は「公選法違反ではないが、選挙運動を生徒にやらせているかのような疑問を与え、教育上ふさわしいとは言えない。今後は疑義が生じないようにしてほしいと申し入れた」と述べた。

 業者の社長が選挙ポスターを掲示している生徒らの写真をSNSに投稿。閲覧した人が5日に市教委に連絡して発覚した。この社長は「職場体験期間中の一連の業務の一つで、問題はない」と話している。(山田菜の花)